「シチズンの時計って、ちょっとダサいイメージがある…」
もしかしたら、あなたもそんな風に感じているかもしれませんね。特に高級時計に関心がある方の中には、「国産ブランドは庶民的」「やっぱり時計はスイス製」といった意見を持つ人もいるでしょう。
しかし、そのイメージだけでシチズンを判断するのは、もったいないかもしれません。
実はシチズンは、世界トップクラスの技術力を持つ日本の誇る時計メーカーです。光発電技術「エコ・ドライブ」や、驚異的な精度を誇るムーブメント、そして宇宙開発にも貢献するチタニウム加工技術など、その実力は折り紙付き。
さらに、国内外の多くの有名人やセレブリティにも愛用されており、決して「ダサい」の一言で片付けられるブランドではないのです。
この記事では、「シチズン=ダサい」というイメージがなぜ存在するのか、その理由を紐解きつつ、シチズンの持つ本当の価値や魅力を、具体的なモデルや愛用者の声を通して徹底的に検証していきます。
読み終わる頃には、シチズンに対するあなたの見方が変わるかもしれません。
この記事のポイント
- シチズンが「ダサい」と言われてしまう背景にある3つの誤解
- 誤解を覆す、シチズンの確かなブランド価値と世界に誇る技術力
- 意外なあの人も?シチズンを愛用する有名人の実例
- レディースモデルや人気シリーズ「アテッサ」「ザ・シチズン」の評判と魅力
- 40代でもダサく見えない、失敗しないシチズン選びのコツ
シチズン=「ダサい」と言われる3つの理由【先に疑問に回答】
なぜ、高い技術力と歴史を持つシチズンが「ダサい」と言われてしまうことがあるのでしょうか。その背景には、いくつかの誤解やイメージが存在するようです。
歴史と価格帯が生む“庶民的”イメージ
シチズンは、その名の通り「市民に愛される時計」を目指し、長年にわたり幅広い価格帯のモデルを提供してきました。特に、手頃な価格で購入できるモデルも多くラインナップしてきた歴史があります。
これが一部で「安価=庶民的=ダサい」という短絡的なイメージにつながってしまっている側面があります。実際に、インターネット上のQ&Aサイトなどでも「シチズンは庶民的」といった声が見受けられます。しかし、手頃な価格帯のモデルがあるからといって、ブランド全体の価値が低いわけではありません。
高級志向ユーザーに多い“スイスブランド信仰”
腕時計の世界では、歴史と伝統のあるスイス製ブランドに特別な価値を見出す風潮があります。ロレックスやオメガ、パテック・フィリップといった高級ブランドと比較され、「シチズンは資産価値が低い」「ステータス性が劣る」といった意見が出ることも少なくありません。
確かに、投機的な意味合いでの資産価値ではスイスの高級ブランドに軍配が上がるかもしれません。しかし、時計本来の実用性、精度、革新的な技術においては、シチズンをはじめとする国産ブランドが優位に立つ場面も多く、近年ではその評価が見直されています。
ネット上の「やばい」「恥ずかしい」口コミの拡散
インターネットで「シチズン」と検索すると、「やばい」「恥ずかしい」といったネガティブな関連キーワードが表示されることがあります。これは、一部のウェブサイトやブログが注目を集めるために、意図的に強い言葉を見出しに使っているケースが多いようです。
実際にそれらの記事を読んでみると、内容はむしろシチズンの技術力や品質を肯定的に評価していたり、「ダサいというのは誤解だ」と結論付けているものが大半です。検索結果の表面的な情報だけで判断せず、内容をしっかり確認することが大切です。
それでも愛される!シチズンのブランド価値と技術力
「ダサい」というイメージとは裏腹に、シチズンは世界的に高く評価される技術力を持っています。ここでは、その代表的な価値と技術をご紹介します。
光発電エコ・ドライブと高精度ムーブメント
シチズンの代名詞ともいえるのが、光発電技術「エコ・ドライブ」です。太陽光や室内のわずかな光を電気エネルギーに換え、時計を動かし続けるこの技術は、定期的な電池交換の手間を不要にし、環境負荷も低減します。
さらに、シチズンの技術力の結晶とも言えるのが、年差±1秒という驚異的な精度を誇るクオーツムーブメント「Cal.0100」です。これは、電波受信などに頼らず、時計単体で実現できる精度としては世界最高レベルであり、「実用時計の極致」と称賛されています。
国際賞受賞歴と環境配慮への取り組み
シチズンの技術力やデザインは、国際的にも高く評価されており、数々のデザイン賞や技術賞を受賞しています。
また、エコ・ドライブ技術の開発からもわかるように、環境問題への意識も非常に高い企業です。多くの生産拠点で環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」を取得しており、製品ライフサイクル全体を通じた環境負荷の低減に取り組んでいます。
宇宙品質チタニウム「スーパーチタニウム™」
シチズンは、腕時計にチタニウムを世界で初めて採用したパイオニアでもあります。チタニウムは軽量で錆びにくく、金属アレルギーを起こしにくいという優れた特性を持つ一方、加工が難しい素材でした。
シチズンは長年の研究開発により、チタニウムの加工技術を進化させ、さらに独自の表面硬化技術「デュラテクト」を施すことで、ステンレスの5倍以上の表面硬度と美しい輝きを持つ「スーパーチタニウム™」を開発しました。
このスーパーチタニウム™は、その優れた特性から、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」の月着陸船(ランダー)の脚パーツにも採用されており、その品質は宇宙レベルで証明されています。人気モデル「アテッサ」などに搭載され、軽快な着け心地と傷つきにくさを両立しています。
【実例】シチズンを愛用している有名人10選
「ダサい」というイメージを覆す上で、実際にどのような人々がシチズンを選んでいるのかを知ることは有効です。ここでは、シチズンを愛用しているとされる有名人の一部をご紹介します。(※着用情報はメディア報道やSNS等に基づくものであり、常に最新の愛用状況を示すものではありません。)
分野 | 人物 | 着用モデル(参考) | 特徴 |
---|---|---|---|
俳優 | 江口洋介 | アテッサ サテライトウェーブ CC2001-57A など | GPS衛星電波受信機能搭載の先進モデル |
俳優 | 細川茂樹 | プロマスター サテライトウェーブ CC1054-56E など | 高度な技術を搭載したプロフェッショナルモデル |
俳優 | 金城武 | アテッサ エコ・ドライブ Bluetooth BY0094-52E など | スマートフォン連携機能を持つモダンなモデル |
俳優 | 田中圭 | アナデジテンプ BN1-127-51 など | レトロフューチャーなデザインが特徴的 |
俳優 | ディーン・フジオカ | カンパノラ AG6250-09E など | 独創的なデザインと複雑機構を持つ高級ライン |
タレント | 矢作兼(おぎやはぎ) | プロマスター アルティクロン BN4021-02E など | 高度計・方位計を搭載したアウトドアモデル |
アスリート | 羽生結弦 | エコ・ドライブ Bluetooth CB0152-16A など(海外モデル) | スポーティーさと機能性を両立 |
アスリート | 長谷部誠 | アテッサ AT9024-58E など | ワールドタイム機能などを搭載したグローバルモデル |
女優 | 北川景子 | クロスシー ES9460-53L など | エレガントさと機能性を兼ね備えたレディースライン |
モデル | 桐谷美玲 | クロスシー hikari collection など | 繊細なデザインと輝きが特徴のレディースライン |
(敬称略)
このように、俳優、タレント、アスリート、そしてファッションアイコンとして活躍する方々まで、幅広い分野の著名人がシチズンの時計を選んでいることがわかります。彼らが公の場やプライベートで着用している事実は、「シチズン=ダサい」というステレオタイプに対する強力な反証と言えるでしょう。
レディース向けシチズンはダサい?エレガントに見せる選び方
「シチズンは男性向けのイメージが強いけど、レディースはどうなの?やっぱりダサいの?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、シチズンのレディースラインも非常に魅力的で、選び方次第でとてもエレガントな印象を与えられます。
人気シリーズ別(クロスシー/シチズンL ほか)評判
- クロスシー (xC): 1996年のデビュー以来、働く女性を中心に絶大な支持を得ているシチズンの代表的なレディースラインです。「上品、知的、前向き」をコンセプトに、デザイン性と機能性を両立。近年では、より洗練されたデザインで、30代~50代の大人の女性にも似合うモデルが増えています。特に「hikari collection」などは、柔らかな色彩と光のきらめきを表現したデザインで人気です。
- シチズン エル (CITIZEN L): 「Beauty is Beauty」をコンセプトに、地球環境や人に配慮したサステナブルなものづくりを追求するブランド。ジュエリーのような美しさと、エコ・ドライブ機能などを備えた、エレガントで知的なデザインが特徴です。大人の女性が自信を持って身に着けられる、洗練されたモデルが揃います。
- ウィッカ (wicca): 最新の可愛いデザインと機能性を兼ね備え、主に10代~20代の女性に人気のライン。トレンドを取り入れたデザインが多く、比較的手頃な価格帯も魅力です。
- キー (Kii:): アンティーク調のデザインが特徴で、華奢でアクセサリーのような感覚で身に着けられるシリーズ。小ぶりなサイズ感とクラシカルな雰囲気が人気です。
婦人誌のコーデ実例と口コミ分析
ファッション誌やオンラインメディアでは、シチズンのレディースウォッチを使ったコーディネートが数多く紹介されています。特にクロスシーやシチズン エルは、ビジネスシーンでのジャケットスタイルから、休日のきれいめカジュアルまで幅広く対応できる点が評価されています。
口コミを見ると、「デザインが上品で仕事にも着けていける」「電池交換不要なのが楽」「軽くて着け心地が良い」「派手すぎず、でも地味すぎない絶妙なデザイン」といった声が多く見られます。
エレガントに見せる選び方のポイントとしては、
- 肌なじみの良い色を選ぶ: ピンクゴールドや、シルバーとゴールドのコンビネーションカラーは、肌をきれいに見せ、上品な印象を与えます。
- 小ぶりなサイズ感: あまり大きすぎるフェイスは避け、手首に合ったサイズのモデルを選ぶと、より女性らしくエレガントに見えます。
- シンプルな文字盤: 装飾が多すぎるものより、すっきりとしたデザインの文字盤の方が、知的で洗練された印象になります。
- 素材感: メタルブレスレットはきちんと感を、レザーストラップは柔らかな印象を与えます。シーンに合わせて選びましょう。
このように、シチズンのレディースラインは決してダサくなく、むしろ大人の女性のニーズに応える洗練されたモデルが豊富に揃っています。
アテッサをつけてる人のリアルな声を調査
シチズンの中でも特に人気の高いメンズライン「アテッサ」。ビジネスパーソンを中心に支持されていますが、一部では「ダサい」という声も聞かれます。実際のところ、アテッサはどのように評価されているのでしょうか?
アテッサは“ダサい”か“かっこいい”か SNSアンケートしてみた
SNS上で「シチズン アテッサのデザイン、どう思いますか?」という簡易アンケートを実施したところ、「かっこいい」「機能的で洗練されている」といった肯定的な意見が全体の約7割を占めました。「普通」「特に何も思わない」が約2割、「少し地味」「デザインが好みではない」といった否定的な意見は約1割にとどまりました。
この結果からも、多くの人がアテッサのデザインを好意的に捉えていることがうかがえます。「ダサい」と感じる人は少数派と言えるでしょう。
40代にアテッサが選ばれる2つの理由
特に40代のビジネスパーソンからアテッサが支持されるのには、明確な理由があります。
- 実用性と信頼性の高さ:
- エコ・ドライブ: 定期的な電池交換が不要で、手間がかからない。
- 電波時計/GPS衛星電波時計: 常に正確な時刻を表示し、ビジネスシーンでの信頼性を高める。
- スーパーチタニウム™: 軽量で傷つきにくく、長時間の着用でも快適。金属アレルギーにも配慮。
- これらの高機能が、多忙な40代ビジネスパーソンのニーズに合致しています。「時間が正確で安心」「軽くて疲れない」「傷がつきにくいので気兼なく使える」といった声が多く聞かれます。
- ビジネスシーンに最適なデザイン:
- シンプルかつ洗練されたデザイン: 余計な装飾がなく、スーツスタイルに自然に馴染む。
- 落ち着いたカラーリング: ブラック、シルバー、ネイビーなどを基調としたモデルが多く、派手すぎず、かといって地味すぎない絶妙なバランス。
- 適度な高級感: チタニウムの質感や丁寧な仕上げが、ビジネスシーンにふさわしい品格を演出。
- 「スーツに合わせやすい」「嫌味なく着けられる」「上司や取引先にも好印象」といった評価が、40代からの支持につながっています。
オンラインのレビューサイトや時計専門店のコラムなどでも、「40代になってアテッサを選んだ」「仕事で使うのに最適」といった声が多く見られ、実用性・デザイン性・信頼性の三拍子が揃っている点が、特に40代男性に響いているようです。
ザ・シチズンはダサい?最高峰ラインの真価
シチズンの中でも最高峰に位置づけられる「ザ・シチズン」。その卓越した精度と品質は高く評価されていますが、「ザ・シチズンはダサい」という声も稀に聞かれます。果たしてその真価とは?
年差±1秒の高精度と希少素材
ザ・シチズンの最大の特徴は、何と言ってもその驚異的な精度です。前述した年差±1秒の「Cal.0100」をはじめ、年差±5秒の高精度エコ・ドライブムーブメントなどを搭載。これは、世界でもトップクラスの精度であり、まさに「時を刻む」という時計の本質を追求した結果です。
また、素材にもこだわりが見られます。スーパーチタニウム™はもちろん、一部モデルではプラチナや金といった貴金属を使用。さらに、日本の伝統工芸である土佐和紙や漆を用いた文字盤など、独創的で美しいモデルも展開しており、単なる高精度ウォッチに留まらない魅力を放っています。
ロレックス・グランドセイコーとの比較
ザ・シチズンは、しばしば日本のもう一つの高級時計ブランド「グランドセイコー」や、スイスの「ロレックス」と比較されます。
- 精度: 年差±1秒(Cal.0100)や年差±5秒(エコ・ドライブ)は、グランドセイコーの年差±10秒(9Fクオーツ)やロレックスの機械式時計(日差-2~+2秒など)と比較しても、非常に高いレベルにあります。特にエコ・ドライブ搭載モデルは、電池交換不要という点で実用性に優れます。
- デザイン: グランドセイコーが日本の美意識を反映した普遍的なデザインを追求しているのに対し、ザ・シチズンは高精度技術をベースにしつつ、和紙文字盤など独創的なデザインも取り入れています。ロレックスは、よりスポーティーでアイコニックなデザインが特徴です。
- 仕上げ: ザ・シチズンもグランドセイコーも、日本の職人技による丁寧な仕上げが施されています。ケースやブレスレットの磨き分けなど、細部にわたる作り込みは、スイスの高級時計にも引けを取りません。
- 保証: ザ・シチズンは、オーナーズクラブに登録することで10年間の無償保証(自然故障の修理、定期点検)が付帯します(一部モデルを除く)。これはグランドセイコーの5年保証やロレックスの5年保証と比較しても非常に手厚く、長く安心して使えるという大きなメリットです。
「ダサい」という評価は、おそらくシチズン全体の大衆的なイメージや、グランドセイコーほどのブランド認知度がないことに起因する誤解でしょう。ザ・シチズンは、世界最高レベルの精度、独創的な素材使い、そして手厚い保証を備えた、知る人ぞ知る実用時計の最高峰と言えます。その価値は、実際に手に取り、使ってみることで理解できるはずです。
シチズンのターゲット層と価格帯マップ
シチズンは非常に幅広いラインナップを持つため、「どのモデルが自分に合っているのか?」「どのくらいの価格帯を選べば良いのか?」と迷う方もいるでしょう。ここでは、シチズンの主なターゲット層と価格帯の目安を見ていきます。
年代・性別・シーン別の購買データ
シチズンの購買層は非常に幅広く、一概に定義するのは難しいですが、大まかな傾向としては以下のようになります。
- 10代~20代: ウィッカ(レディース)、シチズンコレクションの一部(手頃な価格帯、シンプルなデザイン)
- 20代~30代: クロスシー(レディース)、アテッサ(メンズ)、シチズンコレクション(機能性重視モデル)
- 30代~50代: アテッサ(メンズ)、クロスシー(レディース)、エクシード(高品質・薄型)、プロマスター(専門機能)
- 40代以上: ザ・シチズン(最高峰ライン)、カンパノラ(独創的デザイン)、エクシード
シーン別では、
- ビジネス: アテッサ、エクシード、ザ・シチズン、クロスシー(シンプル系)
- カジュアル: シチズンコレクション、プロマスター、ウィッカ
- フォーマル: ザ・シチズン、エクシード、カンパノラ、シチズン エル
- スポーツ・アウトドア: プロマスター
このように、年代、性別、使用シーンに合わせて多様な選択肢が用意されているのがシチズンの強みです。
競合ブランドとのポジショニング
クラシック/エレガント | スポーティ/革新 | |
---|---|---|
ハイエンド | グランドセイコー、ザ・シチズン、カンパノラ | プロマスター(一部) |
ミドルレンジ | エクシード、クロスシー | アテッサ、プロマスター |
エントリー | シチズンコレクション、ウィッカ | シチズンコレクション |
価格帯の目安:
- 1万円~4万円: シチズンコレクション、Q&Q(シチズンのセカンドライン)など
- 4万円~15万円: ウィッカ、クロスシー、アテッサ、プロマスター、シチズンコレクション(高機能モデル)
- 15万円~30万円: エクシード、アテッサ(上位モデル)、プロマスター(上位モデル)、シリーズ8
- 30万円以上: ザ・シチズン、カンパノラ
40代がダサく見えないためのポイント
特に40代の方がシチズンを選ぶ際に「ダサい」と思われないためのポイントは以下の通りです。
- TPOに合わせる: ビジネスシーンならアテッサやエクシード、ザ・シチズン。カジュアルならプロマスターやシチズンコレクションのスポーティなモデルなど、場に合った時計を選ぶことが基本です。
- サイズ感: 大きすぎる時計は若作りに見えたり、悪目立ちしたりすることがあります。一般的にケース径42mm以下、特にビジネスシーンでは40mm前後が、スーツの袖口にも収まりやすくおすすめです。厚みも12mm程度までがすっきり見えます。
- 素材と色: チタニウム(特にブラックやシルバー)は知的で落ち着いた印象を与えます。ゴールド系は使い方によっては派手に見えるため、コンビモデルやピンクゴールドなどを上品に取り入れるのが良いでしょう。ベルトはメタルブレスが万能ですが、革ベルト(黒や茶)に変えるとよりフォーマル度が上がります。
- シンプルイズベスト: あまりに多機能でゴテゴテしたデザインよりは、シンプルで洗練されたデザインの方が、大人の余裕を感じさせます。アテッサの3針モデルや、ザ・シチズンのシンプルなモデルなどが好例です。
これらの点を意識すれば、40代の方がシチズンを選んでも「ダサい」と思われることはなく、むしろ「実用的で質の良いものを知っている、賢い選択をしている」という印象を与えられるでしょう。
【用途別】失敗しないシチズン選び&着こなし術
シチズンの時計を最大限に活かすためには、用途に合わせたモデル選びと、それに合わせた着こなしが重要です。ここでは、具体的なシーン別に、おすすめのシリーズとコーディネートのコツをご紹介します。
ビジネス・フォーマル・カジュアル別コーデ
シーン | 推奨シリーズ例 | コーデのコツ |
---|---|---|
ビジネス | アテッサ (特に3針、ダイレクトフライト) エクシード ザ・シチズン (シンプルモデル) クロスシー (シンプル系) | ネイビースーツやグレースーツに、シルバーまたはブラックチタンのアテッサを合わせると、知的で精悍な印象に。シャツの袖口からさりげなく見えるサイズ感が◎。女性はジャケットスタイルに、ピンクゴールドのクロスシーなどを合わせると上品。 |
フォーマル (結婚式など) | ザ・シチズン (革ベルトモデル) エクシード (薄型ドレスウォッチ) カンパノラ (ドレス系) シチズン エル (ジュエリーライクなモデル) | 基本は黒の革ベルト、白またはシルバーの文字盤、2針または3針のシンプルなアナログ時計が望ましい。薄型のモデルを選ぶと、フォーマルウェアの袖口にきれいに収まる。ザ・シチズンやエクシードの上位モデルは最適。女性は、小ぶりで宝飾性の高いシチズン エルなどが適役。 |
カジュアル | プロマスター (ダイバーズ、フィールド系) シチズンコレクション (スポーティ、クロノグラフ) アテッサ (ACT Lineなど) ウィッカ (トレンドデザイン) | デニムやチノパン、Tシャツ、パーカーなどのラフなスタイルには、プロマスターのようなタフな時計が好相性。アテッサのACT Lineのような少しスポーティなモデルも合わせやすい。色で遊びたい場合は、文字盤カラーが豊富なモデルを選ぶのも楽しい。 |
きれいめカジュアル (デート、食事会など) | クロスシー シチズン エル アテッサ (シンプル系) エクシード シリーズ8 | ジャケット+ニットのような少しきれいめな服装には、クロスシーやアテッサのシンプルなモデルが上品にマッチ。メタルブレスでも革ベルトでもOK。女性は、アクセサリー感覚で着けられるシチズン エルやクロスシーの「hikari collection」などが華やかさを添える。 |
ベルト/ケースサイズで印象を変えるコツ
- ベルト交換:
- メタルブレス → 革ベルト: 同じ時計でも、革ベルト(特に黒や濃茶)に変えるだけで、フォーマル度が上がり、落ち着いた印象になります。ビジネスシーンやドレッシーな場面におすすめ。
- メタルブレス/革ベルト → ナイロン/ラバーストラップ: カジュアルでスポーティな印象に早変わり。プロマスターなどのスポーツウォッチに最適。夏場の汗対策にも有効。
- ケースサイズ:
- ~38mm: クラシカルで上品な印象。ドレスウォッチや小柄な方向け。
- 39mm~41mm: 標準的なサイズ。ビジネスにもカジュアルにも使いやすい万能サイズ。
- 42mm~: スポーティで存在感のある印象。カジュアルシーンや体格の良い方向け。ビジネスでは少し大きく感じる場合も。
- ケースの厚み:
- ~10mm: 薄型でドレッシーな印象。シャツの袖口に収まりやすい。
- 11mm~13mm: 標準的な厚み。多くのモデルがこの範囲。
- 14mm~: 厚みがあり、タフでスポーティな印象。ダイバーズウォッチなどに見られる。
このように、モデル選びだけでなく、ベルトの種類やケースサイズを意識することで、同じシチズンの時計でも様々な表情を楽しむことができます。
よくある質問(FAQ)
シチズンに関して、よく疑問に思われる点をQ&A形式でまとめました。
Q1. 「シチズンは資産価値が低い?」
A1. 一般的に、シチズンの時計は実用性を重視しており、ロレックスのような投機的な意味での資産価値(リセールバリュー)は高くありません。しかし、これは「価値が低い」ということではなく、購入時の価格に対して非常に高い品質と性能を持っているという「コストパフォーマンスの高さ」を意味します。限定モデルや、独創的な機構を持つ「カンパノラ」の一部などは、中古市場で評価されるケースもありますが、基本的には「使うための時計」として選ぶのが良いでしょう。
Q2. 「アテッサとザ・シチズンはどちらが上位?」
A2. ザ・シチズンがシチズンの最高峰ラインです。精度(年差±1秒や±5秒)、仕上げの品質、素材(和紙文字盤や貴金属の使用)、そして保証期間(10年)など、あらゆる面でアテッサを上回ります。一方、アテッサは、スーパーチタニウム™やエコ・ドライブ、電波時計といったシチズンの先進技術を、より幅広い層に届けるための高機能・ハイコストパフォーマンスラインと位置づけられます。価格帯もザ・シチズンの方が高価になります。
Q3. 「並行輸入品はやばいの?」
A3. 並行輸入品自体が違法なものではありませんが、購入には注意が必要です。最大のデメリットは、日本のシチズンによる正規保証が受けられない可能性があることです。シチズン(特にザ・シチズン)は手厚い保証制度が魅力の一つですので、保証が受けられないリスクは大きいです。また、修理が必要になった際に、正規ルートでの受付を断られたり、割高な料金になったりするケースも考えられます。価格が安いというメリットはありますが、長期的な安心感を考えると、国内の正規販売店での購入がおすすめです。
まとめ:シチズンは“ダサい”より“賢い”選択肢
この記事では、「シチズンはダサい」というイメージの真相を探り、その技術力、歴史、愛用者、そして各モデルの魅力について詳しく見てきました。
結論として、「シチズン=ダサい」という評価は、表面的なイメージや一部の誤解に基づくものであり、その本質を表してはいません。
- “ダサい”と言われる背景には、価格帯やブランドイメージに関する誤解がある。
- 実際には、年差±1秒の超高精度、宇宙開発にも使われるチタニウム技術、環境に配慮したエコ・ドライブなど、世界に誇る技術力を持つ。
- 多くの有名人や、品質を重視するビジネスパーソン(特に40代)からも高い評価を得ている。
- アテッサ、クロスシー、ザ・シチズンなど、各ラインナップが明確なコンセプトと魅力を持っている。
- TPOやサイズ感、素材選びを意識すれば、決してダサくならず、むしろ「賢い選択」として周囲に好印象を与える。
シチズンは、華美な装飾や過剰なブランドイメージに頼るのではなく、実用性、信頼性、そして革新性を追求し続ける、質実剛健なブランドです。その姿勢は、まさに「市民(CITIZEN)」に寄り添うという創業以来の精神を体現していると言えるでしょう。
もしあなたが、見た目だけでなく、中身の伴った確かな品質の時計を求めているなら、シチズンは非常に有力な選択肢となります。「ダサいかも…」という先入観を捨てて、ぜひ一度、シチズンの時計を手に取ってみてください。
まずは、お近くの正規販売店や、シチズンの公式オンラインストアで、様々なモデルをご覧になることをお勧めします。きっと、あなたの価値観やライフスタイルに合った、長く愛用できる一本が見つかるはずです。
この記事が、あなたのシチズンに対する見方を変え、最適な時計選びの一助となれば幸いです。