IWCの時計は本当にダサい?買ってはいけないと言われる理由と資産価値まで完全ガイド

IWC

「IWCってロレックスほど有名じゃないし、ちょっとダサい?」──そんな検索をしたあなたは、“通好み”と“地味”のあいだで揺れているのかもしれません。

本記事では、IWC=International Watch Company が「買ってはいけない」「後悔する」と言われる理由を時計歴12年のライターが検証。さらに最新の値上げデータとリセール率、芸能人の着用例まで1記事で丸わかりにしました。

結論だけ先に:IWCは“ダサい”どころかセンスが良い人ほどハマる沼です。

この記事のポイント

  • IWCが「ダサい」と言われるのは誤解である理由を解説
  • 「買ってはいけない」と言われる背景と後悔しない選び方を紹介
  • 主要モデルの資産価値(リセール率・値上げ情報)を具体的に提示
  • IWC愛用の芸能人とその着こなし術を紹介
  • IWCが似合う人の特徴やおすすめモデルを提案

結論:IWCは“ダサい”どころか“センスが良い”ブランドである理由

IWCの時計が一部で「ダサい」という評価を受けることがあるかもしれませんが、それはブランドの本質を理解していないことから来る誤解と言えるでしょう。むしろ、IWCは時計愛好家やファッションにこだわりを持つ人々から「センスが良い」と評されるブランドです。その理由は以下の3点に集約されます。

  • スイス製で唯一、ムーブメント大型化に挑んだ歴史背景: IWCは創業以来、卓越した技術力と革新的な時計製造で知られています。特に、大型ムーブメントの開発に積極的に取り組み、その精度と耐久性で高い評価を確立しました。この独自の歴史と技術へのこだわりが、目の肥えた時計好きを惹きつけます。
  • 長期的な修理体制と最大8年の国際保証延長──世代を超えて使える安心感: IWCは、製造した時計に対して長期的に部品を保有し、有料での修理サービスを提供し続ける体制を整えています。さらに、正規購入後に「My IWC」へ登録することで国際限定保証を最大8年間まで延長できるプログラムも提供しており、世代を超えて時計を愛用できる安心感があります。これは、時計を単なる消耗品ではなく、長く受け継がれる資産と捉えるブランド哲学の表れです。
  • 控えめロゴ&マット仕上げがスーツに溶け込む: IWCの多くのモデルは、華美な装飾を抑えた洗練されたデザインが特徴です。特に、ロゴの主張は控えめで、ケースの仕上げもマットなものが多く、ビジネスシーンのスーツスタイルにも自然に溶け込みます。この奥ゆかしさが、わかる人にはわかる「通好み」の魅力を醸し出しています。

これらの特徴は、多くの著名人が“派手過ぎないのに通好み”と評価するポイントです。

「ダサい」と言われる5つの誤解と真実

なぜIWCの時計が「ダサい」というネガティブなキーワードと結び付けられることがあるのでしょうか。ここでは、よくある5つの誤解とその真実を明らかにします。

誤解真実ワンポイント
① 知名度がロレックスほど高くない分母が小さい=“被り”が少ない。玄人感を演出できる同価格帯で他人と差をつけたい場合に魅力的な選択肢となる
② ミリタリー感が強いモデルが多いビジネスシーンにも合うポルトギーゼやポートフィノといったエレガントなモデルが主流スーツスタイルに革ベルトのモデルを合わせることで格上げされる
③ ケース径が大き過ぎて野暮ったい最新モデルは40mm前後の比較的小ぶりなサイズが中心になっている日本人の標準的な手首の太さでもバランス良く収まる
④ 資産価値が他の有名ブランドに比べて低い換金率は平均で45~55%程度と、高級時計の平均的な水準を維持している人気モデルや限定モデルは定価に近いか、それ以上で取引されることも
⑤ 値上げが頻繁に行われておりコストパフォーマンスが悪い定期的な価格改定は、ブランド価値が維持・向上していることの裏返しでもある欲しいモデルがあれば、値上げ前に早期購入するのが賢明

これらの点を踏まえれば、IWCが「ダサい」というのは表面的なイメージや誤解に基づいていることがわかります。

IWCを「買ってはいけない」と感じる瞬間と後悔しない選び方

「IWC 買ってはいけない」というキーワードで検索する方は、購入後に後悔するのではないかと不安に感じていることでしょう。実際にIWCの時計を購入して「買ってはいけない」と感じる可能性があるのは、以下のようなケースです。

買ってはいけないと言われる主な理由

  1. メンテナンス費用が予想以上に高額だった: 機械式時計であるIWCは、定期的なオーバーホール(分解掃除)が不可欠です。この費用が一般的に8万円~10万円程度(モデルや状態により変動)かかり、これを負担に感じる場合があります。
  2. 一部モデルの防水性が日常生活での使用に対して低かった: IWCのコレクションの中には、ポートフィノシリーズなど、クラシックなドレスウォッチラインがあり、これらのモデルは日常生活防水(30m防水など)であることが多いです。これを理解せずに水濡れの多い環境で使用してしまうと、故障の原因となり得ます。
  3. 並行輸入品を購入し、正規の保証やサービスが十分に受けられなかった: 並行輸入品は、正規販売店以外で購入された製品を指し、多くの場合、IWCの公式な国際限定保証の対象外となることがあります。修理サービス自体は受けられる可能性が高いですが、保証期間内の無償修理が適用されなかったり、サービス内容に制限があったりする場合があります。

では、IWCの時計選びで後悔しないためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

後悔しないための3つのステップ

  1. 明確な使用目的を持つ: まず、どのようなシーンでその時計を主に使いたいのかを明確にしましょう。例えば、ビジネスシーンでの使用がメインであれば「ポルトギーゼ」や「ポートフィノ」、アクティブな休日のカジュアルスタイルに合わせたいなら「パイロット・ウォッチ」シリーズなどが候補になります。目的が定まれば、自ずと選ぶべきモデルの方向性が見えてきます。
  2. 正規販売店での購入と「My IWC」への登録を検討する: 安心して長く使うためには、正規販売店での購入が最も確実です。正規購入品は国際限定保証の対象となり、さらに「My IWC」プログラムに登録することで保証期間を最大8年間まで延長できます。これにより、長期間にわたる安心感が得られます。
  3. 資産価値を重視するなら、市場動向をリサーチする: もし資産価値も考慮して時計を選びたいのであれば、人気モデルや生産終了が近い、あるいは生産終了直後のモデルに注目するのも一つの方法です。ただし、時計は本来、自身が愛用するためのものですので、資産価値だけに囚われず、本当に気に入った一本を選ぶことが最も大切です。

資産価値は?主要シリーズのリセール率と値上げ履歴まとめ【表】

IWCの時計は、資産価値という観点からも注目されています。高級時計全体の平均的な換金率は約45%と言われる中で、IWCもモデルによってはこれと同等かそれ以上のリセールバリューを期待できます。近年の価格改定(値上げ)の動向も、ブランド価値の維持・向上を示唆しています。

以下に、IWCの主要シリーズにおける参考定価、中古市場での平均価格、換金率、そして近年の値上げ幅の推移をまとめました。

シリーズ2025/4月改定後公式定価(参考)2025/4月時点 中古市場平均価格(参考)換金率(参考)2023年→2024年→2025年 値上げ幅(参考)
ポルトギーゼ IW37161,120,000円610,000円54.5 %+6 % → +4 % → +3 %
パイロット マーク XX930,000円455,000円48.9 %+7 % → +5 % → +4 %
ポートフィノ 356501698,500円335,000円47.9 %+5 % → +4 % → +3 %

*上記定価は2025年4月改定後の税込価格です。中古平均価格および換金率は、あくまで市場の一例であり、個体の状態や付属品の有無、売却時期・業者によって大きく変動します。値上げ幅もモデルや市場状況により異なります。

IWC全体の平均換金率は約45%で高級時計の平均と同等レベルを維持しており、特に人気モデルは安定した資産価値を持つ傾向にあります。

IWCを愛用する芸能人・著名人から学ぶ“外し過ぎない”着こなし術

IWCの時計は、その洗練されたデザインと確かな品質から、多くの芸能人や著名人にも愛用されています。彼らの着こなしは、IWCの時計をどのようにスタイリングに取り入れるかの良い手本となるでしょう。

  • 谷原章介さん: 知的で上品なイメージの谷原章介さんは、IWC「ポルトギーゼ・クロノグラフ」(Ref. IW371445など)を愛用していることで知られています。特に、ブルーの針とインデックスが特徴的な通称“金針モデル”を、ネイビースーツに合わせるスタイルは、ビジネスシーンにおける王道のコーディネートと言えるでしょう。
  • 鈴木亮平さん: 幅広い役柄をこなす実力派俳優の鈴木亮平さんは、IWC「ポルトギーゼ・オートマティック」などを着用されている姿が見られます。ジャケットにTシャツといった、ややカジュアルダウンしたスタイルにもIWCの時計は品格を添え、大人の余裕を感じさせます。
  • 東出昌大さん: モデル出身の俳優である東出昌大さんは、存在感のあるIWC「ビッグ・パイロット・ウォッチ」(Ref. IW5009など)をウールコートなどと合わせて、さらりと着こなしています。大ぶりのケース径を持つパイロットウォッチも、全体のバランスを考慮することで、非常にお洒落なアクセントになります。

ポイント: IWCの時計を日本人の装いに合わせる際のコツは、「引き算のコーディネート」を意識することです。特に、派手な金属ブレスレットよりも、上質なレザーストラップのモデルを選ぶと、時計が悪目立ちすることなく、全体のファッションに自然に溶け込み、洗練された印象を与えます。

IWCが似合う人・つけてる人の共通点【性格・ファッション傾向】

IWCの時計を選ぶ人、そしてそれが自然と似合う人には、いくつかの共通する特徴や傾向が見られることがあります。

  • ミニマルで本質的なデザインを好む: IWCの時計は、過度な装飾を排した、機能美を追求したデザインが多いのが特徴です。そのため、華美さよりもシンプルで洗練されたスタイルを好む人に自然とマッチします。流行に左右されず、長く愛せる普遍的なデザインを求める傾向があるでしょう。
  • 機械式時計のメカニズムや歴史にロマンを感じる: 精巧な部品が複雑に絡み合って時を刻む機械式時計のムーブメントに、ある種のロマンや魅力を感じる人は、IWCの時計に惹かれやすいと言えます。IWCの技術力や時計製造の歴史的背景にも関心を持つことが多いです。
  • 一つのものを長く大切に使う価値観を持つ: IWCが時計に対して長期的な修理体制を整え、最大8年の国際保証延長プログラムを提供していることは、物を大切に長く使いたいという価値観と深く共鳴します。購入した時計を人生のパートナーとして、メンテナンスをしながら愛用し続けたいと考える人にとって、IWCは非常に魅力的な選択肢となります。

「センスが良い」と評されるIWCユーザーに共通するのは、このような“寡黙な本質主義”が、時計を通じて周囲に自然と伝わるからかもしれません。見せびらかすための時計ではなく、自身の価値観やライフスタイルを静かに表現するアイテムとして、IWCは選ばれています。

失敗しないモデル別おすすめ3選

数あるIWCのコレクションの中から、特に人気が高く、様々なシーンで活躍するおすすめモデルを3つ厳選してご紹介します。ここでは、具体的なモデル名と、それぞれのスペックやおすすめポイントを解説します。(※実際の着用イメージとしてコーデ写真を添えることを想定していますが、ここではテキストのみで説明します。)

シーンモデルスペック & 推しポイント
ビジネス定番ポルトギーゼ・クロノグラフ IW371609ケース径: 40.9mm / ムーブメント: 自社製キャリバー69355 / 説明: IWCのアイコン的モデル。洗練されたデザインと実用的なクロノグラフ機能で、ビジネスシーンでの信頼感と品格を演出。汎用性が高く最初の一本としても最適。
カジュアル休日パイロット・ウォッチ・マーク XX IW328204ケース径: 40mm / 防水性: 100m / 説明: 視認性に優れた文字盤と堅牢なステンレススティール製ブレスレットが特徴。週末のアクティブなシーンから、普段使いのカジュアルスタイルまで幅広く対応できるタフさが魅力。
ドレス兼用ポートフィノ・オートマティック・ムーンフェイズ IW459401ケース径: 40mm / 特徴: 月齢表示(ムーンフェイズ) / 説明: クラシカルでエレガントなデザインが魅力。シャツの袖口にもすっきりと収まる薄型のケースで、フォーマルな場にも最適。ロマンチックな月齢表示が個性を添える。

これらのモデルは、いずれもIWCらしさを存分に感じられる逸品です。特に、ケース径が40mm前後のモデルを選ぶことで、一部で懸念される「大き過ぎてダサい」という問題を回避しやすくなります。ご自身のライフスタイルや好みに合わせて、最適な一本を見つけてください。

まとめ:IWCは“通の1本”。噂に惑わされず自分の価値基準で選ぼう

この記事では、「IWCの時計はダサいのか」という疑問を入り口に、その誤解と真実、買ってはいけないと言われる理由と後悔しない選び方、資産価値、そして愛用する芸能人の着こなし術までを解説してきました。

  • IWCが「ダサい」というのは、ブランドの歴史や本質を理解していないことからくる単なる誤解である可能性が高いです。
  • むしろ、その技術力、洗練されたデザイン、そして時計を長期的にサポートする体制は、時計を長く愛用したいと考える人々にとって非常に魅力的です。
  • 資産価値の面でも、高級時計の平均レベルを維持しており、正規購入による最大8年の保証延長などのアフターサポートも充実しているため、長期保有に適したブランドと言えるでしょう。
  • IWCの時計を「買ってはいけない」と感じる可能性があるとすれば、それはご自身の使用目的やライフスタイル、価値観と時計がマッチしていない“目的が曖昧”なときだけかもしれません。

IWCの時計を選ぶということは、単に時を知る道具を選ぶ以上の意味を持ちます。それは、歴史と技術に裏打ちされた品質、そして普遍的なデザインを自身のスタイルに取り入れるということです。

大切なのは、「誰かがこう言っていたから」という他人の評価や一時的な噂に惑わされるのではなく、“あなたの生涯のパートナーとして、どのような時計と共に時を刻みたいか”というご自身の価値基準で選ぶことです。それこそが、IWCの時計選びで後悔しない唯一の方法と言えるでしょう。

よくある質問(FAQ)

IWCの時計に関して、多くの方が抱く疑問点をQ&A形式でまとめました。

Q1. IWCとロレックスでは、どちらの方が資産価値が高いですか?
A1. 一般的に、換金率(リセールバリュー)の平均ではロレックスの方が高い傾向にあり、平均65%程度と言われています。対してIWCは45%~55%程度が目安となります。ただし、これはあくまで平均値であり、モデルの人気度や希少性、市場の状況によって大きく変動します。IWCの中でも、特に人気モデルや限定モデルは高い換金率を維持しており、近年その価値が上昇しているものもあります。

Q2. IWCの時計のオーバーホール(分解掃除)は、どのくらいの頻度で行うべきですか?
A2. IWCが公式に推奨しているオーバーホールの頻度は、一般的に5年~7年に一度です。ただし、使用状況や保管状態によって最適なタイミングは異なりますので、定期的に時計の状態を確認し、必要に応じて専門の技術者に見てもらうことをおすすめします。

Q3. 並行輸入品のIWCは、正規の保証やサービスを受けられますか?
A3. 並行輸入品は、IWCが定める正規販売ルートを経由していないため、多くの場合、IWCの公式な国際限定保証の対象外となります。また、「My IWC」への登録による保証期間の延長サービスも適用されません。修理サービス自体は、真正品であればIWCのカスタマーサービスで有料にて受けることが可能ですが、保証が適用されない点には注意が必要です。並行輸入品を購入する際は、販売店独自の保証内容などを十分に確認することが重要です。

Q4. ケース径が40mmを超えるIWCの時計は、本当にダサく見えますか?
A4. 一概に「ダサい」ということはありません。時計のケース径が似合うかどうかは、装着する人の手首の太さや体格、そして全体のファッションとのバランスによります。一般的に、手首周りが16cm以上の方であれば、40mmを超えるサイズの時計もバランス良く着けこなせることが多いです。ジャケットの袖口とのバランスなども考慮して選ぶと良いでしょう。大切なのは、ご自身が心地よく、かつ自信を持って着用できるサイズ感であることです。

Q5. リセールバリューを期待してIWCを選ぶなら、どのシリーズやモデルがおすすめですか?
A5. 比較的安定したリセールバリューが期待できるのは、IWCの中でも定番とされる人気シリーズです。具体的には、「ポルトギーゼ」コレクションや「パイロット・ウォッチ」コレクションの主要モデルが挙げられます。文字盤の色に関しては、奇抜な限定色よりも、ブラックやホワイトといったスタンダードなカラーの方が、幅広い層に受け入れられやすいため、リセール時には有利に働く傾向があります。ただし、市場の動向は常に変動するため、最新情報を確認することが大切です。

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